そうして、すぐに放課後になった。

3組に皆がやって来た。

翔「じゃあ、行こうか」
歩き出す翔に続く。

しんあ「迷惑は、かけるなよ」


龍夜「分かってるって。俺達をなんだと思っての?」


お前が1番心配なんだよ。


靴を履き替えながら思った。


悠「りゅうちゃん。りゅうちゃんが1番心配だよ。」


翔「そうだな。」


しんあ「だな。」

皆、同意見のようだ。


龍夜「ア゙ァ゙?何でだよ」


しんあ「そういう所だよ。」


悠「りゅうちゃん。ガラ悪いからね。」


龍夜「どこがだ?」


今、現在の歩き方とか特にガラ悪そうだけど?


駅に入り、人が多くなった。

翔「しんあ?いなくなんなよ?」


しんあ「うるさい。」


しんあの働く男装執事喫茶は、学校から3駅。あまり、同じ学校のやつが来ないからうってつけだ。


悠「不安だよー。」


しんあ「お前の方が迷子になりそうだけどな」

電車の中だし、聞こえないと思いボソッと呟いた独り言を悠は聞き逃さなかった。

悠「ん?何?しんちゃん。」


笑みが怖い。

しんあ「なっ何でもねぇよ。それよりほら降りるぞ。」


そうして、男装執事喫茶

《cafe seduction》

に着いた。
seductionの意味は「誘惑」だ。


しんあ「俺従業員用出入口から入るから、後でな。」


悠「じゃあ、後で。しんちゃん。」


しんあ「おう。」

扉を開け、少し行くとロッカールームだ。

ロッカールームで、着替えを済ませスタッフルームのドアを開けた。

すると、



そこには、高3の榊原 凛(さかきばら りん)先輩がいた。