龍夜「でも、お前もはや男装はまってるよな」


しんあ「そんなことねぇよ」

これは、紛れもなぐ私゙の言葉だった。
男子への恐怖が消えることはない。

悠「じゃあ、翔ちゃん、傘入れてくれないじゃん」


残念そうに言う悠が可愛くて私より女なんじゃないかと思った。

翔「うん。いれない。」


龍夜「おいおい」


翔「しんあ、バイト先まででも送ってこーか?」

翔は過保護だ。


しんあ「大丈夫」

縋りたくなる時もあるが、あまり迷惑をかけたくない。

翔「しんあ。甘えていいんだよ?使ってくれていいんだよ?」


龍夜「そうだ。翔のバカをいっぱい使ってやれ」

翔「バカは、余計だ。」


悠「りゅうちゃんの言う通りだよ。翔ちゃんのバカが使って欲しいって言ってるんだから。」


翔「だから、バカは余計だ。」

この3人は、優しすぎる。


しんや「ありがとう。でも、

龍夜「でもじゃねぇよ。゙分かっだって言えよ。」
たまに、強引だけど…


私「分かった。」



龍夜「よしっ」


しんあ「俺はお前の子供かよ」


翔「っぽいよね」


悠「うん。でも、どちらかというと翔ちゃんの方がお母さんっぽいよ?」


翔「そうか?」
意外そうな顔をして答えた。


悠「うん。」


しんあ「悠の母さんっぽい。」


龍夜「そうだよな」


翔「えっ!?そんなお母さんっぽい?」


しんあ・悠・龍夜「えっうん。」

思いがけず、重なった返事に吹き出しそうになった。
翔、みんなから思われてるよ。と哀れみの視線を送った。


翔は、私達を睨みながら、

翔「うるさい」
と一言。


悠「怖いねぇ」


しんあ「だな」


すると、急に悠のお腹が鳴った。

ギュルルルル


全員「・・・あっ!」

そういえば、お昼を食べていないことを思い出した。

しんあ「どーする?」


悠「うーん。これは、」


龍夜「帰りに、しんあの」


翔「バイト先に行くしかないな」


なんで、そんな息ぴったりなんだよ。
練習したのか?
ってか、


しんあ「何で俺のバイト先なんだよ!」


翔「だって、俺達」


龍夜「しんあを助けようとして」


悠「昼ごはん食べれてないんだから」

また、息ぴったり。

しんあ「そうだけど……」


翔「いいよね?どうせ、送ってくんだし」


しんあ「仕方ないな。今日だけだよ。」


まぁ、別に見られて困るようなことしてないし


あっけなく、私は折れた。


龍夜「じゃあ、そろそろ戻るか」



翔「だな」


3人共歩き出した。


しんあは、落とした弁当箱を拾って龍夜達を追いかけた。