そのまま、コンビニからは少し離れ、男子は足を止めた。

いきなり止まるので私は男子の背中に顔をぶつけた。

『ムグッ』

なんて声出してんだ、私。

すると男子は振り返った。

「ありがとう。助かったよ」

『はぁ…』

よく見たらなかなかのイケメン…

ナイス!私!

って何考えてんだ…

『…本当に感謝してるの?』

「うん?感謝してる」

『だったらアイス奢れ』

予想外だったらしく男子は驚きを隠せていない。

アイス、あんたのせいで買えなかったんだよ!!
そこ重要!

「…わかった。買うよ」

『よろしくー!』

今日はチョコアイスにしよう。

そう思った暑い夏の日。