雅美は昨日ソラと交わした約束に柄でもなく楽しみにしていた。

それ故、いつもなら昼間まで寝ているが今日は珍しく朝早く目が覚めた。

「ふわぁぁ...まだこんな時間かよ...寝よ......」

結局、同じ結果になるのだけど。

再び寝床に入った雅美が目を覚ましたのはいつもと同じ昼過ぎだった。

雅美は大きなあくびをして窓の外を見た。

日はまだ高くて、当分夜は来なさそうにない。

「さーて、ちっと出掛けるかなー」

雅美はこうして昼間は外に出て天気の原液の買い出しに行く。

買い出しと言っても近くの森に少し入った所にある占い師の店に行くだけだ。

占い師は先代天気職人の古い友人で色々珍しい品を扱っている。

しかしその店を知っている者は先代天気職人と雅美だけだった。