「青色、白、...黒、これで曇が出来るんだ、黒の割合が多かったら雨が降るし、白の割合が多かったら雨は降らない。」

「すごいわ、雅美って頭いいのね!!」

パタンとノートを閉じて雅美の方を向いたソラ。

「誰でも出来るよ、こんなこと。」

「私にもできるっ?」

「あぁ、」

よっぽど不器用でない限り、と心の中で呟いてソラに微笑みかけた。

「なんなら、明日作りにくるか?」

「いいのっ!?やったぁ!ありがとう!!」

嬉しそうにソラは笑みを浮かべた。

「ん、今日はもう遅いから帰んな、明日またこの時間に来るといい。」

「うん!じゃあまた明日!」

「あぁ、また明日」

ソラは手をひらひらと振って帰っていった。

その後ろ姿をみて雅美は今までにないくらい優しそうに微笑んでいた。