「雅美!」

こっちこっちと、手招きをするソラの方へ小走りで向かう。

近くで見てもやはり美しかった。

金色の髪、青い透き通るような瞳、白い肌。

それに比べて無造作に伸びた大して手入れもしてない黒髪、延びっぱなしのヒゲ、そんな自分がなんだか少し恥ずかしくなった。

「やっぱり!貴方和国の人ね!すごい!!瞳が黒いわ!綺麗ね!」

彼女は物珍しそうに両手で雅美顔を包んで言った。

「んな、綺麗なもんじゃねぇだろ」

「どうしてっ?綺麗よ、羨ましい!」

彼女の言葉に嘘はなかった。だから余計に恥ずかしかった。

「...っ//そろそろ離れろよ...」

「え、あ、ごめんなさいっ!つい」

ソラはえへへ、と笑った。