明日はどんな色にしようか、

一人の若い男が皆が眠りに就く頃顔をしかめて呟いた。

青色に白、黒、明日は曇。

「よしっ」

この男の名は天田雅美アマタマサヨシ天気職人だ。

雅美は手際よく色を混ぜ合わせくすんだ灰色を作り出す。

「でーきたっ、」

ニッと笑った雅美は作った色を外へと放った。

キラキラと光ってそれはそれはとても綺麗で雅美はしばらく色が空に染み渡っていくのを眺めていた。