「高橋!どうしたの!?」


遊園地から出てからずっと無言で歩きつづけているが何だか様子がおかしい。


何度呼び掛けても返事がない。


「高橋!ねぇってば!」


ようやく立ち止まったと思ったら辺りは人通りが少ない道。


「高橋…ここに用があったの?」


手が離れたと思ったら振り返ってきた祐介に強く抱き締められていた。


「わりぃ…少しムカついてた」


抱き締めながら語り始めたので私は黙って聞いて。