肩を押したらすぐに離れていった。


私はうるさい心臓の音を静めようとして。


赤くなった顔をしながら睨み。


私から離れた祐介は面白かったのか笑っていて。


「最高だな今の反応!」


「からかったわね…この馬鹿チャラ男!」


ゆっくりと立ち上がり文句をぶつけるが。


「そんな赤い顔で言われても面白いだけだぞ?」


なんなのよ!。


相手しない方が良いと判断したのかプリントを持てばロッカーにしまいに行き。


「ほらよ」


振り向けば私の元まで来た祐介から鞄を受け取る。


「まさか…一緒に帰るなんて言わないわよね?」


「そのつもりだぜ」


即答ですか…。


小さくため息をついてから諦めたように教室から出て行く。


当然後ろから祐介も着いてきていて。