爽やかな風が吹く4月中旬。


私は"1人"教室に残りプリントの整理をしていた。


「おい…無視すんなよアホ女」


そう。


作業は1人でやっているが実際には教室に残ってるのは2人だ。


誰が返事してやるもんですか。


そう心の中で答えながら1人黙々と作業していて。


「おい!椎名!」


えっ?。


今私の名字を…。


作業の手を止めゆっくりと振り向く。