玄関に着くと黒のブーツを履いてドアを開ける。


「おはよう祐介」


やはりそこには祐介の姿があり、私は笑顔を浮かべながら挨拶した。


「おう……って…お前、その格好は……」


やはり駄目だったかな?。


でも上は白く丈と袖が少し長いぐらいのセーターだし。


下だって薄い赤のチェック柄のミニスカート、といたって普通だと思うけど…。


「似合ってない…かな?」


「いや……似合ってるけどよ……はぁ」


本当は似合ってないとか?、と焦ってしまう。


「今からでも違うのに…」


「その格好で良いから行くぞ!…それと、俺から離れるなよ?」


引き返そうとした私の手を掴み歩き出してしまうと私も慌てて着いて行き。


「可愛い格好は…周りの目線が………」


ん?。


「祐介?、今なにか言った?」


「なにも言ってねぇよ」


気になるじゃんか…、と思いながらもあえて聞かず。


祐介の隣に並んで歩く。


勿論手を恋人繋ぎしながら。