惚れたって、言わせてやるよ



位置に着けば集中する。


何も考えちゃ駄目だ。


今は走る事だけに集中しないと。


「それじゃあ…位置について」


女子の合図に気合いを入れ。


速く走らないといけない。


「よーい…ドン!」


女子の掛け声に私と隣に居る相手が同時に走り出す。


祐介が見ているんだ…なんとしても速く走らないと!。


中盤まで来て息が乱れてくる。


「はぁ…はぁ…っ!」


相手とも距離がかなり離れてしまっている。


息が苦しい…けど!。


「祐介!お願い!」


力を振り絞り手を伸ばせば祐介の手に自分の手を当てる。


パンッ、と音が聞こえたと思ったら祐介はもう走り出していた。