少しでも祐介の声が聞けたから良かった…。
携帯を耳から離せば両手で握り胸元に当てるよう抱き締め。
さっきまで抱いていた寂しさが嘘のようになくなったのが分かる。
「次の土曜日って……私の誕生日…」
ベッドから降りるなり慌ててカレンダーの元に行き確認するとその日付には赤いペンで丸が書かれている。
「偶然だよね…私祐介にはまだ誕生日教えてない筈だから」
そう納得してからベッドに戻り潜ると携帯を近くにある机の上に置き。
早く土曜日にならないかな…。
そうワクワクしながら目を閉じて暫くしてから眠りにつく。

