惚れたって、言わせてやるよ



「風邪だな」


確認してからゆっくりと離れていく。


あっ…なんだか少しだけ…寂しい。


「なんだよ…もしかして離れたくないのか?」


「そ…そんな事…ないよ」


顔にでてしまったのかなと顔を更に真っ赤にしながら慌てて首を横に振る。


「まあ今日はからかうのは辞めとくか」


それ以上はからかってこなかった。


「お前には早く治ってもらわないと…心配で心配でしかたがない」


祐介…。


「分かった…早く治るように頑張るから」


「あぁ…そうしてくれ」


そう言ってから額に触れるだけのキスをされた。


「ゆ…祐介!今のは…」


「さてお粥でも作ってやるから待ってろ」


話を逸らすようにゆっくりと体制を戻し。