「意味わかんないよ!」


「鈍感だからなお前は!」


いつのまにか言い合いしながらお互いにボールを当てようと投げ合ってる。


だが。


私の投げたボールが祐介ではなく違う男子が取ってしまい女子に向かって投げてくる。


危ない!。


狙われた女子の前に立てば自分の左肩にボールが当たる。


っ!。


威力があったからか少し痛むのか右手で左肩を押さえながら座り込む。


「明里!」


慌てて走ってきた祐介が駆け寄り。


「大丈夫かよ…痛むか?」


「だ…大丈夫だよこれくらい」


余裕だと言うように笑顔を浮かべたつもりが、痛みのせいか苦笑いになってしまう。


それを見た祐介が少し考えてからいきなり抱き上げられていた。