放課後。
「明里行くぞ」
帰りの支度が終わったのか鞄を持ち立ち上がった祐介から話し掛けられる。
「じゃあケーキ屋も一緒に行くんだね?祐介」
貴女に背を向けたまま胸が痛んだが勢いよく立ち上がれば鞄を持ち振り返り不敵な笑みを浮かべながら聞いて。
「毎日行ってるだろうが…今更だ」
嫌な筈なのに彼はいつも一緒に来て話をしてくれる。
「そ…そうだね」
「明里?」
少し苦しくなるが首を横に振り。
「なんでもないよ!ほら行こう!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…