惚れたって、言わせてやるよ



あれからドキドキと胸がうるさいのを感じながら授業を受けたが。


終わると小さくため息をつく。


「ため息つくと幸せが逃げちゃうよ?明里」


私の席に来たのは親友の瑠花だった。


「あっ!でももう幸せだったっけ?明里は」


「えっ?何で?」


「だってあの高橋祐介君と付き合ってるんでしょ?」


違うんだってば。


「友達から始めたんだよ」


「へぇ~…でもまさかあの明里がイケメン君と仲良くなるなんてね」