「なぁ」
「ん?」
「話の途中で悪いんだけど」
「なんだ?」
ボサボサ頭が少し苛ついた感じで口を開いた。「いつ出会うんだ?」
「もうすぐだよ」
「じゃあさ、出会ったとこから話してくれよ。バイトに間に合わない」
「あぁ、そうだな…あと45分か」僕は話の出だしを考えた。
「それに」
「ん?」
「ハンバーグが来た。」
「お待たせしました」若い女の子の声とともに、僕等の目の前にすっぱい湯気のたったハンバーグが置かれた。