「あのー、男バスのマネの希望なんですけどー」


「おっ、マネージャー希望?こんな可愛い子がマネージャーなんて嬉しいなぁ」


「またまたー先輩お世辞が上手いんだからー」

あーもう空についていけそうにない…初対面の男子しかも先輩となんてまともに話せないよ…

「隣の子も?」

「えっ、いや…私は違います…」


「えー君もマネージャーどうよ?」


「可愛い子がマネージャーやってくれたら、俺らも頑張れちゃうのになー」


「えー本当ですか⁈なら私マネージャーになろっかなー」

やっぱ無理…そろそろここにいるのも限界かも…


「空、私帰ってもいい?ちょっと体調悪くなっちゃて…」


「夏菜恵大丈夫?顔色悪いよ」


「うん…大丈夫。最後まで一緒にいれなくてごめんね。」


「全然そんなの気にしないで‼︎それよりも一人で帰れる?」


「うん…帰れるよ。心配してくれてありがとう。じゃあね」


「そっか、気をつけてね。バイバイ」

私はバイバイと手を振って体育館を後にした。