このままではいけないとは思ってた。

「なあ。ちょっと、来い。話があんだけど」

お昼を食べ終えた頃に章吾があたしを呼び出した。

「あっ?どうした?」

少し真剣な顔には苛立ちが見えた。廊下の端っこまで行くと、ようやく口を開く。

「お前、先々週の日曜日何してた?」

「ああ。出掛けてた」

「誰と?」

「友達」

「誰と?」

「同じクラスの友達だよ」

「男といただろ?」

「何それ?」

「お前が男と公園で遊んでるの見た奴がいるんだよ」