今すぐぎゅっと、だきしめて。


今、幻聴が……。



「まさか」と声のしたほうへ視線を向ける。


そこには。



「うん。 あんなかっこいい人と同じクラスなんだ……あたしら、チョーラッキだね」




頬をピンクに染める、2人の女子。



うわわ。

マジ?



「えー」っと眉間にシワを寄せたあたしの肩をいきなりつかんだ、髪の長い派手目の女の子。


「つーか、何者ッ!?
永瀬センパイといい、水谷くんって言ったっけ?……と、いい!

……友達になってッ!」


「うんッ 仲良くしよッ」



「……え、ちょ……」



こ、こわいってば……。






新しい学校生活の始まりは


なんだか
慌しくなりそうです。






……はあぁあ。