ななな……なにッ 部屋の隅っこなんかじゃなくて。 あたしを囲うようにして両手をベッドについているユーレイ、ヒロ。 「…………」 え? え…… えええぇぇぇえッ!!? あたしは、自分の唇をガバッと押さえ、ヒロを見上げる。 そこには、にわかに輪郭をはっきりさせたヒロがいた。