(何からいこうかなぁ~………)
「で、令ちゃん………その後、あの人とどうなってるの?」
「えっ?」
「しらばっくれてもダメ~!!!ずっと、心配してたんだからぁ!上手くやってるの?」
「うん………まぁ。少しずつ距離を縮められる様に頑張ってるよ。」
「酷いことされたりしてない?」
「うん………平気。」
「幸せなんだぁ。」
「えっ?」
「今、彼の事思い出してたでしょ?」
「どうして?」
「だって、幸せそうな顔してるもん。」
友は半分呆れたように笑ったけど、最後に“良かったね”と言って、私の缶ビールに自分の缶ビールをぶつけた。
「てぃたぁ~!!」
「わぁ!!なんだぁ?れお~!!」
しんみりしていた私達に、強烈なタックルをきめて、礼音が割って入ってきた。
「てぃたぁ~って何?てぃた、てぃた?」
「かっか………てぃたぁ~!」
「何て言ってるんだろうね?分かんないけど可愛い~!!」
「もう、一歳過ぎたからね~…これからどんどん喋れるようになるんだって。」
「へぇ~!れおく~ん!令ちゃんだよ~!れ、い!!言ってごらん?」
礼音は不思議そうな顔をして、私を見つめる。
「目がキラキラして硝子玉みたい。白目なんか白すぎて、むしろ青く見えない?」
「確かにそう見えるね。産まれて、まだ一年しか経ってないんだからまだピカピカだよ!」



