「今日こそは勉強しないとなー」

差し出された参考書をのんびり受けとる教師。

「お前の成績上がんなかったら俺マジでクビだもん」

「はよクビになれ」


じゃあさっそくと呟いて、今日は数字やるか、と提案された。


数字はあまり得意じゃない。
どちらかというと文系体育会系の俺は計算とかは嫌いだった。
いつものテストでは90点以上取れるものの、応用になると頭がこんがらがる。


「最初の問題は…、これだな」

教師が指差したところをまずは一人で順調に解いていった。