勝手に足が動きだし、翔太の元へ 近づいている自分を止められない。 ( えっ…なに、あの子誰? ) 周りがザワザワしだす。 そんな声を気にしてる余裕はなかった。 一歩一歩前に進み、彼の目の前に立った 「 …佐野…翔太…? 」 驚いた顔でこっちを見る彼。 その時思った。 彼は私のことを知らない… 理香の時と同じように中学の頃の4人での 記憶はないんだと。