必死に探すがあの人はどこにもいなかった



走り続け探していると、ヒールが何かに
引っかかりその場でつまずいてしまった。



「 翔太………いるわけないかっ…… 」



どこか心の中で彼だと信じていた自分が
いたんだ。



「 夢叶えたよ…って伝えたかった… 」



うずくまるように足を抱え、しゃがみ込む
私に近づく影。



「 ……大丈夫ですか? 」



この声は……