ひとつの恋未来





「 やった!私の勝ち!翔太のおごり〜 」



後ろを振り返ると彼はその場に止まった
まま一点を見つめていた。



「 しょう…た? 」



私の呼ぶ声にも反応がない。



あまりにも心配になり駆け寄ると、
驚いてるような表情で目に涙がうっすらと
浮かんでいるように見えた。



「 どうしたの…大丈夫? 」



数秒後、彼は言った。