「あー!スッキリした!」


数分間子供のように泣きじゃくった私は晴れ晴れとした気持ちでいた。


「本当にありがとうございました!」


私は甘野さんに向かって深々とお辞儀をした。


「私は何もしてないよ。でも、由愛ちゃんが元気になってくれてよかった。

また今度遊びに来てね。直人くんと一緒に」


甘野さんは変わらない笑顔でそう言ってくれた。


「はい!また来ます!それじゃあまた今度!」


私は甘野さんに元気良く手を振るとお店を出た。


もちろん、榊くんも一緒に。