三木野も木下の異変に気づいたようだった。


「由愛?どうした?」


「なんでもない。」


木下は三木野の横を通り過ぎ、自分の机に突っ伏した。


「おい、木下」

「……」

「返事くらいしろ」

「……」

「おい!」


俺が無理矢理顔を上げさせると木下は泣きそうな顔をしながら俺を見ていた。