Crazy and mad

朝起きると、横にはもう優は居なかった。朝になる前に帰らないとバレてしまうからだ。
ベッドから降りる時、何かがひらりと落ちた。
「…あぁ…ちゃんと捨ててけっつの」
私がゴミ箱に捨ててあったお菓子の箱に隠して捨てたその時、ドアを叩く音が聞えた。そして、ドアがガラガラと開いた。そこには悠太郎がいた。悠太郎は一瞬フリーズして、「ごめんっ」と言うと急いでドアを閉めた。何がなんだか一瞬わからなかったが、下を見てわかった。ズボンを履いていなかったのだ。状況が理解出来ると急に恥ずかしさが襲ってきた。
私がうずくまっていると、ドア越しに悠太郎の声が聞えた。
「ホントごめん。」
申し訳なさそうだ。
「ノックしても返事無かったら開けないから普通。」
不機嫌そうに言った。
「まだ起きてないと思ったから。今度から気を付けますっ!」
そう言って、立ち去った。
「まだ顔が熱い…」
(悠太郎、私の事女の子として意識してくれたかな…)
こんな時まで、そういう事しか考えられない自分が嫌だ。