バスを降りるとそこはさっきいた所とは別世界のように寒い。そして、暗い。海沿いの街だからか、風が強くて冷たい。まだ10月上旬なのに息が白くなる。寒いのは嫌いじゃない。頭が冴え渡るような感じがして、すっとする。
さっきまで手を繋いでいたからか、手はまだ少し温かい。バスを降りる時、手は離す。小さな田舎町だ。誰かに見られたら一瞬で街中にひろがってしまう。私たちの関係はあくまで秘密なのだ。だから帰る時間を少しずらす為に、ここからは別々で帰る。優は友達の家でしばらく遊んで帰るのだ。
「じゃあ、また帰ったら…」
優は少し寂しそうに言った。
「そうだね…」
私は手を軽く振って歩き出した。
二、三歩いた時、優が私の名前を呼ぶ声が聞えた。
「涼香っ!」
ゆっくりと振り返った。
優は少し躊躇って私に言った。
「今日夜さぁ…」
それだけで言いたい事は大体わかったので
優が言う前に「いいよ」と言った。
さっきまで手を繋いでいたからか、手はまだ少し温かい。バスを降りる時、手は離す。小さな田舎町だ。誰かに見られたら一瞬で街中にひろがってしまう。私たちの関係はあくまで秘密なのだ。だから帰る時間を少しずらす為に、ここからは別々で帰る。優は友達の家でしばらく遊んで帰るのだ。
「じゃあ、また帰ったら…」
優は少し寂しそうに言った。
「そうだね…」
私は手を軽く振って歩き出した。
二、三歩いた時、優が私の名前を呼ぶ声が聞えた。
「涼香っ!」
ゆっくりと振り返った。
優は少し躊躇って私に言った。
「今日夜さぁ…」
それだけで言いたい事は大体わかったので
優が言う前に「いいよ」と言った。
