「寄り道なんかしてないで、早く帰ってテスト勉強しろよー」
帰りのHRも終わり、先生の声でみんなが教室から出ていく。
「のんバイバイ!」
「あ、うん!奈々ちゃんバイバイ。バイト頑張ってね」
私は奈々ちゃんとバイバイした後、辞書を借りるために鞄を持って重い足どりで図書室へと向かった。
今はテスト期間で部活をやっている人もいない。
窓から見えるのは門から出ていく生徒だけ。
なんというか、すごく静か...。
少し寂しい気持ちになりながら、図書室のドアをゆっくり開ける。
「は?まった。じゃあ、これはこうなるの?」
「うん。出来たから次いくよ」
「いや、早く帰りたいからって適当だな、おい!」
誰かいるのかな?
静かな図書室に響き渡る、聞きなれた声。

