ニコッと笑って言うと、なぜか結城くんはそっぽを向いてしまった。
「バカ...。いいから立ってないで座りなよ」
ずっと立っている私を気にしてくれたのか、そっぽを向いたままそういった。
それが嬉しくて、「うん!」と元気よく返事をして隣に座る。
「...ほっぺ、治ったんだ?」
ほっぺ...?
あ、球技大会の時のか!
3日間くらい腫れがひかなくて、シップしたまま学校来てて恥ずかしかったんだよねー。
でも今は、すっかり腫れもひいて良くなった。
「うん!もうバッチリ」
大丈夫だとアピールするために、ガッツポーズをして笑顔で結城くんを見る。
すると、「そっか、治って良かった」と、軽く微笑んだ結城くん。
聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声だったけど、私が聞き逃すはずがない。
「え?」
嬉しくてサッと結城くんの方に身を乗り出す。
もしかして、心配してくれたのかな?
「だって、心置きなくこんな事できるでしょ?」
ニヤリ、と怪しい笑みを見せた結城くんは、両手を私のほっぺまで伸ばしてきた。

