「勝つって無理でしょ？バスケ部相手に」
「いやいや、奈々ちゃん。それがさ、普段の琉李見てると分かんないかも知れないけど、中学の時何部だったか分かる？」
中学の時の結城くん？
可愛かったんだろうなぁ...。
何部でも結城くんは似合うよ。
でも、何部だったんだろー？
うーん、と考えていると、奈々ちゃんがあっさり答えた。
「へー、バスケ部？」
「そ、正解。クソうまいよ、マジで」
せ、正解？！
すごいっ！
「え、なんで分かったの？！」
「いや、話の流れ的にバスケでしょ。ここで科学部とかでてきたら意味分かんないじゃない」
あ、言われてみればそうかもしれない。
それより...
「結城くんバスケ部だったの？！」
