そして長い長い開会式も終え、トーナメントは着々と進んでいく。
「よしっ!負けた!奈々ちゃん体育館向かうよ」
みんなには申し訳ないけど、負けたことが嬉しくてしょうがない。
運悪く勝ち続けてしまったが、準決勝で負けた私たち。
早く行きたくて、奈々ちゃんの手を引っ張って体育館へと向かう。
「あ、結城たちのチーム準決まで残ったんだね」
なんて呑気なことを言う奈々ちゃん。
いや、勝ってもらわなきゃ困るよ!
やっと見にこれたんだから。
「えっと結城くんは...。あ!いたいた!ねぇ、奈々ちゃんいたよ!」
私の視線の先には、やりたくないオーラ全開の結城くんの姿が...。
いや、多分目立つのが嫌なんだろうけど。
「よくあれでこのチームに入れようと思ったわね。運動神経良さそうな人が集まってるのに」

