それから数日後…


やってきました、球技大会!



いやー、長かった。



「奈々ちゃん、応援の席どうする?やっぱり、前の方がいいよねー?」




「ちょっとのん、分かってる?体育祭見に来てその場所とり、みたいになってるけど、一応私たちも出なきゃ行けないんだから」




呆れた表情をしながら、私を開会式の会場まで引っ張って行こうとする。




えー...。まだ場所決まってなかったのに...。




「応援の方が大切だよ?」




「そっかそっか。希望ちゃんは俺のために応援頑張ってくれるんだ。期待通り、俺頑張るからね」




「うん!...って、なんで玲くんがここにいるの!」




後ろから声が聞こえると思って振り返ってみると、笑顔を振りまきながら私に手を振る玲くんが。




「うわ、ひでぇ。なんか俺がここに居ちゃいけないみたいじゃん」




「だって玲くん、結城くんのこととるんだもん!あれ?その結城くんは?」