「クスッ、知ってるよ。告白…してくれてありがとう。でも、ごめんね」



返事なんて、聞かなくても分かってた…。



それでも嬉しくて、笑っちゃいそうになる。



「え？結城くんが...、初めて私の告白に答えてくれた...」



いつもは、うんかスルーなのに。



ごめんって言われても、それは私をちゃんと意識してくれた証拠だよね？



「結城くん、大好きっ！」



「いや、だから...」



「ごめん、なんて私には聞こえないよー。結城くんが私のこと嫌いでもいいよ！だから、結城くんのこと好きでいていいですか？」



「だめって言っても聞こえないって言うくせに」



と、ニコッと微笑む結城くん。



「よくぞご存知で！嫌いになんかならないよ！結城くんに好きって言ってもらえるように頑張るから！」



「好きって言ってもらえるように...か。キミ、ほんと変わってるよね？」



「へ？変わってる？あ、でもよくバカだねとは言われるよ？」