今結城くんが可愛いって言った?!
嬉しさと恥ずかしさでつい視線がキョドってしまう。
「まさかとは思うけど、俺が傷ついたんじゃないかって思ってるならそんな心配いらないよ。まぁ、あんなにでかい声で悪口言ってたらさすがに階段からでも聞こえたけど」
「……」
やっぱり聞こえてたんだと落ち込んでいると、結城くんの大きな手が私の頭に乗った。
「だから大丈夫だって。あんな悪口今に始まった訳じゃないし。ていうか、キミこそ俺の悪口なんて別に言わせておけばよかったじゃん。それに、俺のこの姿だってバラせばよかったのに」
「そしたら手を出されそうになることもなかったでしょ」なんて私の頭を優しく撫でながら言うけど、そんなこと出来るわけない。
「嫌だよ。結城くんの悪口を聞いてないフリするのも、もうバレちゃったけど、結城くんの素顔がバレちゃうのも。結城くんの秘密は私だけが知ってたいんだもん」

