橘の顔の横に両手をつき、下にいる彼女を見下ろすと近い距離でまっすぐと目が合う。
すると彼女は、顔をさっきよりも赤くさせた。
い…、いや、そんな顔されるとこっちが恥ずかしくなるから…。
なんて、柄にもなく言葉を詰まらせてしまう。
「ご、ごめん。重くなかった?今どくから……橘?」
ベッドから降りようとする俺のシャツを、彼女は少し遠慮がちに握った。
どこか不安そうな表情をする橘を、もう一度上から見下ろす。
「結城くん…」
「どうしたの?」
「あ、あのね…」
「うん?」
言いづらそうに目を逸らしながら橘を不思議に思いながらも、言葉を待つ。
「私…なんかが、結城くんの彼女になってもいいのかな…?夢じゃないよね?」
「え?」
「私…どんくさいし、結城くんに迷惑かけてばっかりだし…好きになってもらえる要素なんて1つもないから、いつか嫌われちゃうんじゃないかなって…」

