「い、いやいや!そんな!案内してもらった上に、待たせてもらうとか...。本当に大丈夫だよ!」



顔をブンブン横に振り、全力で大丈夫とアピールをする。



いくら何でも、それは図々しすぎるよね?



たしかに今日は寒いけど、頑張れば外で待っていられなくもないし...



うん、そうだよ!



大丈夫っ!



まだ何かを考えてる様子の雨宮くんに、もう1度そう言おうとした時...雨宮くんの人差し指が私の唇に触れた。



「しーっ。俺が心配なんだよ。それに、希望ちゃんに何かあったら、後でもかに何言われるか分かんねぇし。だから、行こ?」



慣れないことをされ固まる私をよそに、平然と私の手を引き再び歩き出す。



「え、えぇ?いや、あの」



「いいからいいから。それに、俺ん家来れば琉李の卒アル見れるよ」