「そっか…でも、昔のるいるいなら、私にこんなこと出来なかったよね。だって私の嫌がる事は絶対にしなかったもん。だから私はちゃんと、るいるいに愛されてた…。それが分かっただけで、もう満足。今までごめんね」
涙混じりにへへっと、微笑む。
どこか切なそうでいつもと違う彼女の笑顔。
その表情の意味は、俺には分からない。
「...ごめんね、腕痛かったでしょ?」
自分でも少しやりすぎたと思う。
キツく縛った栗花落の両手をほどく。
「で、橘はどこにいるの?」
本当はずっとこれを聞きたかった。
まぁ、大体居場所は見当がついてるけど。
「...希望ちゃんは多分、りっくん家にいるよ。え?まさか行くの?その身体で?身体熱いしまだ熱下がってないんでしょ?」
「もう大丈夫だよ」
栗花落に外されたボタンをしめながら言う。
「嘘だ!」
「ここ、出ていく時は勝手に出ていっていいからね」

