「え...、希望ちゃんは?」
「あの子は彼女なんかじゃないよ。そんなことより...いいから、早くしよ?」
「ま、まって!私…その...は、初めてなの!…きゃっ?!」
俺から離れようとする彼女の両手をネクタイで縛り、ベッドに結びつける。
自分がされていることに気づき、今の栗花落にはもうさっきまで余裕はない。
「その表情すっごく可愛いよ。俺ね、本当はこういう事するの大好きなんだ。あ、そうだ。久しぶりにキスでもしようか」
そんな彼女の目を見つめ、クスッと微笑む。
そのままゆっくりと顔を近づけていく。
すると、小さく鼻をすする音が聞こえた。
「.....グスン。も、もう、分かったよ。るいくんの気持ち」
その言葉に一旦顔を上げ、栗花落を見る。
視線の先の栗花落は、目にいっぱい涙をためていて、今にもこぼれ落ちそうだ。
「なんで?まだ終わってないよ」

