ニコッと笑ってみせると、琉李は俺を睨みつけた。



「...むかつく.....。けど、もし本当に邪魔しちゃったならごめん」



しかし、怒ってるのかと思いきや、視線を逸らしながらそう呟く琉李に思わず驚いてしまう。



いやなんか、そういう反応されるとちょっとふざけてやったつもりが、逆に申し訳なる...というか。



まぁ、元々俺がいけないんだけど。



「...あの、違くて...俺の方こそごめん!ほんとはさ、キスなんてしてなくて...。琉李の言う通り、琉李が来るのが分かったから、ちょっとイタズラしてみただけっていうか」



これはやばいなと思いながら両手を合わせて必死に謝る。



恐る恐る琉李の顔を見てみると、その表情は親友ながら、さすがに怖い。



「...チッ、くそ。謝るんじゃなかった」



「うわ!まじごめんって?」



「.....」



...沈黙。



うわぁ、やべぇ。



まじでキレてる...。