いったい何日が経ったのだろう...。



あの日から、結城くんとは一切話してない。



振られてもめげない私でも、さすがにあれは堪えた。



好きな人がいる相手に、これ以上アピールしても無駄だ。



そう分かっているのに、数日話さないだけでこんなにも辛いなんて知らなかった。



「のん、放課後だよ?のんってば」



「は、ひぃ!え?!もう放課後?」



座って頬杖をついていると、突然奈々ちゃんに肩を揺らされて、言葉にならない返事をしてしまう。



え?もう放課後?



さっき授業始まったばっかりじゃないの?



「ここ1週間くらいずっと元気ないけど、なんかあったの?」


「あははっ、嫌だなぁ。ないない!ていうか、奈々ちゃん!今日バイトでしょ?もう行かないと!」



いくらボーッとしていても、そのくらいはちゃんと聞いてたんだから!



ほらほら、と私の横に立っている奈々ちゃんの背中を軽く押す。