「本当は好きな人がいたから、誰も好きにならないって言ったんでしょ?もしかして中学の時から、ずっとずっともかちゃんが好きだったんじゃ...」
「いい加減黙らないならその口塞ぐよ...」
俯いて、自分の醜い感情ばっかりさらけ出す私の顎を、クイッと指で上げいつもより低い声でそういった。
「...へ?」
意味が分かり、一瞬で顔の体温が上がる。
「こんな人通りが少ないところにまでついてきてバカなの?男なんて...、誰にでもこういう事出来るんだよ」
突然のことで、徐々に近づいてくる結城くんの胸を押し返そうとするが...
呆気なく私の両手は、結城くんの右手により私の頭の上で、壁に押さえつけられてしまった。
抵抗しようとするが、ビクともしない。
今まで見たことのない結城くんの力に、ほんの少し恐怖を感じ反射的に目を閉じてしまう。
結城くんにこんなこと思うの初めてだ。

