「バスケ選手にしては身長低いけど、今の琉李と1on1したらまず止められる奴はいないっしょ…。あ、ちなみに俺以外だけど」
俺のが身長高いしね…と、冗談ぽく笑う玲くんに、ほんとなのか嘘なのか分からない。
「……」
そんな玲くんを疑いの眼差しで見ていると、チラッと私の方を向いた。
「ははっ。ほら、くるよ」
「え?」
言われた通り結城くんの方を向くと、ゴールからだいぶ離れた位置で、ボールを両手で持ちながらはずませている。
そして…1、2回はずませた後、右手でドリブルしながら走り出した。
「速い…」
ボールを持ってるとは思えない速さ。
少し走ったところでボールを右手から左手に切り替えてたのなんて、よく見てなかったら気づかないんじゃないかってくらいスムーズだった。

