「何考えてるか分からないねぇ…。それ、単純にのんちゃんが鈍感なだけだと思うけど?」
「え?ど、鈍感?!私が?」
「うん。だって俺、多分結構分かりやすい方だと思うし。まぁ、鈍感だから冗談で言えるんだけどね」
冗談?
な、ナニガデショウカ?
頭の上にはてなを浮かべていると、玲くんがニコッと笑顔を浮かべた。
「何でもなーい。こっちの話。けどほら、琉李はわっかりにくいよねー。考えてることが理解不能っていうか…、あっ、ついた。のんちゃん、降りるよ」
「え?う、うん!」
少々玲くんの話が気になるが、素直に電車から降りる。
そして、ふたりで改札を出たあと、ふと時計が目に入り、今の時刻が6時だということに気づく。
「え!い、1時間半もかかるの?」

