「どうしてだと思う?」
首をかしげて怪しげな笑みを浮かべる玲くん。
「わっ、分かりません...」
こんな近い距離で...
いや、認めたくはないけど、そんな素敵なお顔を拝めるわけがない。
なぜ玲くん相手に、こんな照れなければならないのだ。
「そっかぁ...。じゃあ、教えてあげる」
そう言うと玲くんはただでさえ近い顔をさらに近づけて、私の耳元で言った。
「のんちゃんのことが、好きになっちゃったからだよ。だから呼びたくなっちゃった」
はい?
「えぇええええ!?って、あ!また、からかったんでしょ!分かってるんだからね!」
電車だって分かってて、控えめに言ってるつもりだけど、びっくりしすぎて大きくなってしまう。
玲くんはというと、テンパる私を見てクスクス笑っている。

