「はぁ...絶対分かってない。もういいよそのネタ。早く行こ」
なぜか怒ってる玲くん。
それでも、私の歩幅に合わせてくれる。
そんな玲くんについて行き、私たちは人でいっぱいの世界(電車)へと入っていった。
「おわぁ...!?」
「こっちおいで?そこだと潰れちゃうでしょ?それにのんちゃん、色々と危なっかしいし」
電車の中は、夏休みだからか若い人たちでいっぱいで、つぶされそうになる。
だけど、苦しんでる私に玲くんが気づいてくれたらしく、私の手をクイッと引っ張った。
その勢いで左側のパイプの持ち手の傍にたった私に、玲くんは電車の壁に右手をつき、自分とドアで守るような形になってくれた。

