「道、なんとなく分かるし、夜だし危ないからここでいいよ」
「でも、結城くんが危ないもん」
「平気だよ。もし死んだら、お葬式くらいは呼んであげるから」
「ダメだよ死んじゃ!そしたら私、お葬式以前に結城くんのところに行くから」
お葬式どころじゃないよ!
私も結城くんの後をついていくもん。
死んでも一緒にいるもん!
「それは怖いね」
「でしょ!だから、気をつけて帰ってね!」
「うん」
向かい合った状態で少しの間の後、結城くんがふと、私の前髪に手を伸ばした。
「前髪、分けてるんだね」
もちろん!
だって、結城くんが分けた方がいいって言ってくれたんだもん!
「うん!でも、ヘアピンがなくてすぐ崩れちゃうんだー」
「へー、なら良かった」
「え?」
何かを呟いたと思ったら、突然両手を伸ばした結城くん。
そして、数秒後結城くんの手が離れた。
「誕生日おめでとう」

